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2025 Collection – Part 2

Updated: Nov 1

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11月14日に今年2度目のコレクションをお披露目したいと思います。


テーマにしたのは、

Reconstruction & Rénovation.


フランス語では、

Reconstruction(再建、再構築)

意味:壊れたもの、失われたものをもう一度建て直すこと。


Rénovation(改修、改装)

意味:古くなったものを新しくする、修復すること。


フランスでは不動産や建築、お部屋の工事などで普段はよく使われる言葉です。



とある日、

「さて、次のAtelier i-manaのコレクションを何にしようか」

と考えを巡らせている際、何かに邪魔されてアイデアが行き詰まっているような感覚がありました。


「なんだろうな、でも何か生み出さなくては」

と新しいものを生み出すことにアンテナを張り巡らすも、すんなり出てこない。

いくつか作りたいものは既に出ているけれど、その残りのイメージが出たくても出られないような。


そしてふと、廃盤になった昔の作品たちに目がいく…. 。

どれもたくさんの方のところへお嫁入りしたモデルばかり。

これらを作ったときにも、色々なこだわりをつめたことを思い出す。


いつも行き詰まった時には、昔作ったブローチたちを見返してみることがあります。

すると新しいアイデアがふと湧いてくることがあるのです。


でも今回はアイデアではなく、あるひとつの時計のブローチがきっかけでこんなことを思いました:


「これを作ったときにはこれがベストだったけど、今の私だったらここをこうするなあ。」



次に、あるバレエシューズのブローチを手にして思いました:


「これ大好きだったのに、同じ材料が見つからず泣く泣く廃盤にしたんだった。あの材料、いまだ目にしないなあ。あれ?でも去年仕入れたあのサイズ違いだったらできるんじゃない?」


3つ目に手にしたのは去年大好評いただいた香水瓶:


「これはたくさんたくさん売れて、きっともう皆さん見飽きたかなと思ってなんとなく廃盤箱にいれたやつだ。今だったら別の色でまた作ってみたいなあ。」



色々な理由があって廃盤BOXにしまっていたけれど、中身は今でも宝のBOXのままだということを再発見。


常に新しいものをご提案していきたいーーその想いこそが自分のモットーです。

特に、長年にわたってブランドを支えてきてくださっているお客様が多いAtelier i-manaにとって、それは欠かせない姿勢でもあります。


でもこの宝物たちを見つめながら、ふと「今の自分だったらこうする」と思う気持ちがわいてくるのなら、それこそが今回のテーマのなのかもしれません。



そういえばファッションにおいてもBack to Basicの流れはとても根強いと感じます。


ーーやっぱり定番っていいよね。ずっと着られるベーシックなものにこそちょっと奮発したいよね。長く着られるから高くても元がとれるし。ーー

そういうフランス人はとても多いせいか、フランスのブランドにはたいていエッシェンシャルラインがあり、修正を加えながらずっと売っています。


ファッションも暮らしも、フランスにはどこかマイペースな空気があります。

そんな空気に長年良くも悪くも触れているうちに、時には、常に新しいものを生み出し続ける思考に少し違和感を覚えることもあるのかもしれません



さて、こうして始まった今回のコレクションづくり。

まずはひとつひとつを見直すことからはじめます。

写真だけがかろうじて残っている10年前の作品なども見返しました。


よく片付けをしながらアルバムを見つけると、写真を一枚一枚見始めてしまい時間が過ぎてしまうことがありますが、まさにそんな作業でした。


ひとつひとつの作品を思い返し、その生みの苦労を思い出すたび、自分でもよくこんなに覚えているものだなあと、感心してしまうほどです。


だから今もそのまま大切にしたいと思えるものは、そっと廃盤BOXに戻しました。

そして、「今だったらこうする」と思えたものだけを、今回改めて取り出してきました。



きっと昔から私のクリエーションを見てくださっているお客様には「懐かしい!」と思っていただけるものがいくつかあると思います。

材料だったり、サイズだったり、技術も今の自分だったらこうするというこだわりを加えました。


でも、コレクションの半分は完全に新しくしたモデルで、これが既存のモデルに基づいてReconstruction🟰再構築したものだとは気がつかれないものもあると思います。


極め付けに、初期の頃に1点しか作らなかったものもあります。

もしこれが再登場だとわかった方が万が一いらっしゃれば、本当に貴重です。

しかもこの記事を読んでくださっているということは、今も気にかけてくださっているということ。

ぜひお礼がしたいので、もし気づかれたらぜひご連絡くださいね笑


そして一方で最近Atelier i-manaを知ってくださった方々にも、新たに再構築したベーシックラインをぜひ堪能していただきたいと思います。




最後に、このコレクションを作るにあたって、少し心残りがありました。


最近でこそサンプルを保管するようにはしているものの、私の手元にはAtelier i-mana歴史すべてが残っているわけではありません。


昔、一年の八割をメゾンですごしていた頃の作品は、当時のお取扱店ですべて売れてしまったもので、余分に作って手元に残す余裕がなかったのです。



いつか過去の作品をすべて並べて見ることができたら──それが今の私の夢のひとつです。


今回ご紹介する作品1つ1つのエピソードをお話ししたいと思いますが、時間が許す限りまた次の機会に⭐️









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